Sylpheedは外部コマンドと連携することで、自動的に迷惑メールをフィルタリングすることができます。
自動的に迷惑メールをフィルタリングするためには、まず学習型の迷惑メール判定プログラムが必要です。 Sylpheedは現在bogofilterとbsfilterに対応しています。
Sylpheedは最初に迷惑メールと非迷惑メールをこれらのプログラムに渡して学習させます。学習を繰り返すことでこれらのプログラムはどんどん判定精度が向上していきます。
十分に学習が済んだら(それぞれ100通程度学習させれば問題ないでしょう)、受信したメールをこれらのプログラムに渡して、それが迷惑メールであるかどうか確認します。 迷惑メールと判定された場合は、フォルダへの移動やサーバからの削除など、指定したアクションを実行します。
もし誤判定があった場合は、そのメールを学習させることで判定精度をさらに向上させることができます。
全般の設定の「迷惑メール」タブの「迷惑メール対策を有効にする」をチェックします。
迷惑メールを学習するためのコマンドを指定します。あらかじめbogofilterが使用できるように設定されています。Windows版の場合はbsfilterが設定されています。
「(プリセットを選択)」と書かれたオプションメニューで、bogofilterとbsfilterの既定の設定を選択することができます。
通常はそのままで問題ありません。
Windows版で管理者権限のないユーザでSylpheedを実行する場合、bsfilterはインストールされたディレクトリにファイルを書き込もうとするため、ファイルを書き込めずにエラーになります。その場合以下のいずれかの方法を行ってください。
例) bsfilterw.exe --homedir "C:\Documents and Settings\(ユーザ名)\Application Data\Sylpheed" -C -s -u
なお、Vista/7の場合、標準のProgram Filesフォルダにインストールした場合に限り、自動的に「C:\Users\(ユーザ名)\AppData\Local\VirtualStore\Program Files\Sylpheed」以下にリダイレクトされるため、上記の対策は特に必要ありません。
迷惑メールと判定された場合にどのような動作を実行するかを指定します。
迷惑メールと判定されたメッセージはここで指定したフォルダに振り分けられます。
受信時に自動的に迷惑メールを振り分けたい場合は、これをチェックします。この振り分けは、通常のフィルタリングの後に実行されます。
これにチェックを入れると、通常の振り分けの前に迷惑メールの振り分けが行われるようになります。
メールをサーバに残す設定にしていた場合でも、強制的に迷惑メールをサーバから削除します。
振り分けた迷惑メールの未読フラグを解除します。