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5. インストール

WindowsにSylpheedをインストールする場合は、インストーラもしくはzipアーカイブを使用します。

Linuxの場合は、各ディストリビューションに標準でSylpheedのパッケージが用意されている場合はそれをインストールします。パッケージが提供されていない、またはバージョンが古い場合はソースからコンパイルします。その他のUnix系OSの場合もソースからコンパイルしてください。

5.1 必要な環境

このプログラムのコンパイル/実行には以下のものが必要です。

オプションとして以下のものが使用できます。

5.2 動作確認されている環境

さまざまなOSで動作が確認されています。 詳しくは Sylpheed公式サイト で確認することができます。 他の環境で動作したという方は Sylpheed ML、またはWikiで報告頂ければ幸いです。

古いライブラリを使用した場合、環境によっては動作が不安定になる可能性があります。ライブラリはできるだけ新しいものをお使いください。

5.3 基本的なインストール方法

ここに示すのはUnixならほぼ使えると思われるインストール方法です。 しかし、OSの持っているファイル管理機構を壊す可能性があるので、あなたが使っているOSについての記述がある場合は、そちらを利用されることをお勧めします。

Windowsの場合はインストーラを実行して、指示に従ってインストールしてください。zipアーカイブ版を使用する場合は、適当な場所に展開してください。

GTK+のインストール

各ディストリビューションごとのインストール方法を参照してください。

Sylpheedのコンパイルとインストール

まず、 http://sylpheed.sraoss.jp/から sylpheedをダウンロードします。 ダウンロードしたら、

bzip2 -dc sylpheed-(バージョン).tar.bz2 | tar xf - として解凍し、
$ cd sylpheed-(バージョン)
$ ./configure
$ make
$ su  
Password: (パスワード入力)
# make install
でインストール完了です。

5.4 rpmを使用したLinux ディストリビューションへのインストール

一般的なインストール手順(最新版を利用する場合)

バイナリパッケージを用いる場合

gtk+のインストール/アップグレード

まず、gtk+のrpmが入ってるかどうかを確認します。

$ rpm -qa | grep gtk
...
(以下略)
のようにgtk+のrpmが既に入っていて、なおかつ2.4.0以上であれば大丈夫です。 古い場合は、そのDistributionを配布しているサイト等からダウンロードし、
$ su
Password: (パスワードを入力)
# rpm -Uvh gtk+-(バージョン).i386.rpm
というようにバージョンアップしてください。 同様に、imlibのrpmもインストールしてください。

rpmのインストール

http://y-imai.good-day.net/sylpheed/ より、

sylpheed-(バージョン).i386.rpmをダウンロードします。そして、

$ su
Password: (パスワードを入力)
# rpm -Uvh sylpheed-(バージョン).i386.rpm
で完了です。 なお、glibcのバージョンによる警告を受ける場合があります。 その場合は、下記のソースパッケージをご利用ください。

ソースパッケージを用いる場合

この方法は、上記のglibcのバージョンが低かった場合でも利用可能です。

gtk+のインストール/アップグレード

まず、gtk+のrpmが入ってるかどうかを確認します。

$ rpm -qa | grep gtk
gtk+-2.4.x-1vl5
gtk+-devel-2.4.x-1vl5
(以下略)
のようにgtk+及びgtk+-develのpackageが既に入っていて、なおかつ2.4.0以上であれば大丈夫です。 古い場合は、そのdistributionを配布しているサイト等からダウンロードし、
# rpm -Uvh gtk+-(バージョン)-?.i386.rpm gtk+-devel-(バージョン)-?.i386.rpm
でバージョンアップしてください。

rpmのrebuild & install

そして、 http://y-imai.good-day.net/sylpheed/より、 sylpheed-(バージョン).src.rpmをダウンロードします。 次に下のコマンドを実行します。 ただし、下記の方法ではコンパイルにもrootになるため少しだけ危険です。 ならなくても良い環境を整えている方は、rpm --rebuildのためにsuは必要ありません。

$ su
Password: (パスワードを入力)
# rpm --rebuild sylpheed-(バージョン).src.rpm
とすればコンパイルが開始され、
(以上略)
書き込み中: /usr/src/redhat/RPMS/i386/sylpheed-2.2.0-1.i386.rpm
(以下略)
のようなメッセージ(書き込み中:がWrote: などになる場合もあります)が現れて、 終了したら、上記に示されたファイル(sylpheed-(バージョン).i386.rpm)を
# rpm -Uvh /usr/src/redhat/RPMS/i386/sylpheed-(バージョン).i386.rpm
でインストール完了です。

5.5 Debian GNU/Linuxへのインストール

# apt-get install sylpheed sylpheed-i18n sylpheed-doc
でインストールできます。

5.6 Ubuntu へのインストール

Synaptic パッケージ・マネージャから sylpheed パッケージを検索し、 sylpheed, sylpheed-i18n, sylpheed-doc パッケージをインストールします。

もしくは、コマンドラインから以下でインストールできます。

% sudo apt-get install sylpheed sylpheed-i18n sylpheed-doc

5.7 アップグレード方法

Sylpheedのアップグレードは基本的には上書きインストールを行えばOKです。 以前の設定やメッセージデータはそのまま引き継がれます。

Windowsの場合、「ヘルプ - アップデートチェック」で新しいバージョンが検出された場合、「はい」を選択すると自動的にアップデートが行われます。 手動で行う場合は、Sylpheedが起動していない状態で新しいバージョンのインストーラを起動すると、以前のバージョンのアンインストールを実行した後、新しいバージョンのインストールが行われます。 zipアーカイブ版の場合は中のファイルを上書きコピーしてください。


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